全国学力・学習状況調査から分かったこと

学力検査と同時に行われる学習状況調査

 2019年4月18日に全国の中3を対象に文部科学省による全国学力調査が実施されました。その際、学習状況調査も一緒に行われ、学習への姿勢や意欲と成績との関係が分析されています。以下に詳しく見てみることにしましょう。(以下のデータは全て国立教育政策研究所のホームページから引用)

成績上位者に見られる傾向

 「読書は好きですか」「学校の規則を守っていますか」との質問に対する回答を見ると、読書が好き、学校の規則を守っている、と答えた生徒が高い成績を取っていることが分かりました。
 また、「学校の授業以外に平日1日あたりどのぐらい勉強しますか」という質問では、当然のことですが、勉強時間が多いほど成績が高いことが分かります。ただし、国語に関しては1時間以上勉強していれば大差はないということも分かりました。

読書や部活動にかける時間の影響

 「1日の読書時間」に関しては、前述のように読書好きな生徒の成績が高いとはいえ、読書にかける時間が長すぎると勉強時間が減り、マイナスの影響が出ることが分かりました。逆に、全く読書をしない生徒の成績も低くなっていますが、これは読書をしない分時間があるからといって、勉強をしている訳ではないということを示しているのでしょう。同じ傾向は「1日の部活時間」の調査でも見られます。部活を全くやっていないからといって勉強時間として有効利用しているのではないということと、長すぎる部活は勉強の弊害になっているという傾向が出ていました。